【第46回衆院選】北海道:「ムネオ区」と「非ムネオ区」

第43回(03年)から第46回(12年)までの比例区得票率の推移をグラフにしてみました。

まずは北海道ですが、第44回から比例区に登場した新党大地が「第三極」として活躍しています。

新党大地が強いのは7区(釧路・根室)、11区(十勝)、12区(網走・宗谷)といった鈴木宗男代表の地盤とする地域です。

これら地域では大地が常に20%以上を得票しており、自民や民主と互角かそれ以上の争いを続けています。

これら3選挙区を「ムネオ区」、それ以外の9選挙区を「非ムネオ区」として、各党の比例得票率推移をグラフにまとめてみました。


-「非ムネオ区」


-「ムネオ区」


このように2つに分けると、「非ムネオ区」では09年まで民主党が常に自民党より優位に立っていたことと、「ムネオ区」でも互角の争いをしていたことが分かると思います。

グラフの中では"IF"として自民+大地の得票率合計と民主+みんな+維新+未来の得票率合計を付け加えてみました。

09年は民主と大地が選挙協力を行いましたが、本来大地は自民と競合する政党であるからです。

北海道限定で得票率と都市度の相関を調べてみました。

維新:0.93538

みんな:0.78805

未来:0.55454

共産:0.53161

社民:0.47002

公明:-0.05066

民主:-0.11685

大地:-0.48418

自民:-0.61630


自民が大地以上に「農村型」であることが分かります。


あと大地の得票率が「ムネオ区」で漸減傾向にあることが気になるところでしょうか。

個人政党を維持し続けることの難しさと言えるかもしれませんね。